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カンナが亡くなりました

今朝6時前にごはんをねだられてあげたあと、しばらくいすの上にいたのを見届けていましたが、9時過ぎに様子を見に行ったら、既にこと切れていました。まだ温かかったです。

数年前から皮膚のアレルギーでおなかの毛が抜けてしまったり(舐め壊し)、鼻涙管が詰まることによる血涙が時々出ることはあったものの、年末の血液検査でも異常はなく、ふみと追いかけっこをしたり、ひなたぼっこで寛いだり、ごくごく普通に過ごしていました。今朝のごはんもふみと一緒にねだりに来ていました。なんの予兆もなく突然逝ってしまって、ただただ茫然とするばかりです。

カンナは、FIVキャリア(おそらく母子感染による)で、ことによると最後は闘病生活を送ることになるかもしれない、という覚悟はしていましたが、こんなにあっけなく、苦しまずに、そしてわたしたちにもあまり辛い看取りをさせずに旅立つとは思いもしませんでした。どこまでも聞き分けのよい、孝行息子でした。

悔いはないと言えば嘘になります。もっとしてやりたかったこともあります。まだまだ元気に長生きしてほしかった。11歳5ヶ月はちょっと短かった。でもたくさんの思い出を残してくれました。ありがとう、カンナ。どうぞ安らかに。

 

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追記:M町のNさんから立派なお花をいただきました。ありがとうございます。

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ひなたぼっこをのぞいてみた

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カーテンとガラス戸のすきまでぬくぬくひなたぼっこしているカンナとふみを上からのぞいてみました。ふたりとも「なにやってんだ? 父ちゃん」という表情。

 

久々なので、カンナとふみの近況報告など。最近は、カンナがふみの首筋をなめて上げたり、ふみがカンナに鼻キスしたり、カンナがふみの首根っこを噛んで押さえ込もうとしたり、ふみがカンナの頭をポカポカ殴ったりと、仲がいいんだか悪いんだかよくわかりません。

 

ふみの足は、ねこをよく見ているひとなら「あ、びっこを引いてる」というのがすぐにわかると思いますが、普通のひとだと、どたどたカンナと追いかけっこして走り回るふみをみて、足が悪いとは気づかないだろうと思います。右足でカイカイはできませんし、ジャンプして高いところに登る時も必ず右足が遅れます。本人的にもしびれみたいなものを感じているんじゃないかなあ、と思います。

 

カンナは、けいくんとの同居ストレスがおそらく引き金で、そこにさらに何らかのアレルギー反応が加わったような感じで、右腰からお腹にかけてかなり広く脱毛しています。左腰からお腹にかけても、右ほど目立ちませんが、やはり脱毛しています。本人はややかゆみを感じているようで、脱毛は過度になめたことで起こっているのだろうと思われます。また、左右対称に近いので、アトピーかな? とも思うのですが、どうにも原因を特定しかねています(アレルギーを調べる血液検査もしましたが、「これ!」という原因物質は見つかっていない)。原因が特定できないということは、根本的な改善がなかなか見込めない、ということになり、今はフードを変えたりいろいろ試しながらよくなるきっかけ・悪くなるきっかけを探している感じです。

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ふみ5周年

ずいぶんごぶさたになりました。今日7月21日は、ふみがうちにやってきた記念日です。5年前、2009年の7月21日にふみはうちにやってきました。うちに来た日の記事はこちらそれから1年後の記事はこちらです。

 

ふみのFCE(繊維軟骨塞栓症)の予後ですが、5月28日=前の記事で「残り2割」と書いた足首から下の部分の随意性は、(ゆっくりとですが)少しずつ回復が続いています。1週間ほど前に、自分で右足の先をグーパーできるようになった、という感じ。普通に歩いたり走ったりはできますが(よくカンナを追いかけていますが)、とっさの動きの時にはまだ右足はよろけます。右足で首の後ろをカイカイなんてのも、まだできません。いつかできるようになるのか、そのへんはよくわからないですけれども。

 

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昼寝ちう

 

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最近はやりのヘンなポーズ

 

ケガの功名といったらふみに怒られますが、リビングでカンナと接触する時間が長くなった分、2人の折り合いがずいぶんよくなりました(お互いの存在は、まあ認めましょうか、的な)。それでも時々ねこパンチの応酬してますけどね。

 


 

おまけ:ちょっとどうしても必要が出てきたので、facebookはじめました。すき間の時間を使って、ぼちぼち広げていく予定です。

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線維軟骨塞栓症(FCE)からの回復経過

ふみが落下してFCEになってから3週間が過ぎました。運動機能は8割方回復し、日常の動作にはほぼ支障がないところまで来ましたので、一安心しているところです。最初にさわもと犬猫病院でMRI検査をしていただいたときに澤本先生から「3週間が回復のめどです」と言われていたこともあり、このへんでいったん回復経過をまとめておこうと思います。

 

2014年5月6日(1日目)

  • 右足にまったく力が入らない。基本的にはだらんと伸ばしたまま。ほとんど歩かないが、歩くときもよろよろと倒れそうになりながら、前足の力でどうにか移動する。
  • おそらく、右足の付け根から先の感覚がない状態。

2014年5月7日(2日目)

  • およそ18時間ぶりに排尿
  • 深部痛覚はほとんどなし
  • 24時間ぶりに食事。少し元気が出てくる。

2014年5月8日(3日目)

  • お昼に行なったMRI検査でFCEの診断が下る
  • 夜からプレドニン2.5mgの1日2回投与開始(≒体重1kgあたり1mg/日)
  • 食欲はかなり戻る

2014年5月9日(4日目)

  • 右足麻痺の具合に慣れてきたのか、歩き方はだいぶ上手になる。掃除機から逃げようとして2、3歩小走りもできるように。
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2014年5月10日(5日目)

  • 明け方から朝にかけて、カラカラに乾いたうんちを、小指2/3本分ほど。ようやくふんばって排便できるようになる。夜遅くに2回目の排便、いつもの2/3ぐらいの量で固さはいつもどおり。
  • 自分からリビングに出たがり、窓の側や座いすの上でくつろぐ

2014年5月11日(6日目)

  • 右足の肉球は依然として冷たい
  • 体平衡は、狭いところでもだいぶ上手に取れるようになってくる
  • トイレの出入りなどで、右足の爪先が裏返ること(ナックリング)がだいぶ減ってくる
  • 歩き方を上から見ると、太ももを自分で持ち上げられるようになってきているような気もする=少しずつ麻痺がとれてきている?
  • 活発に歩き回り、毛づくろいをする余裕も出てくる
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2014年5月12日(7日目)

  • トイレの姿勢がまだ元に戻らず、腰高の姿勢でするので、外にこぼしてしまうことが時々ある
  • 夜、リビングに解放。ジャンプしてダイニングチェアや空気清浄機に飛び乗ろうとして失敗する(ずり落ちる)。足はまだ感覚がないが、勘で動かしているような感じ。
  • カンナとじゃれようとするが、カンナはあまり受け入れない。カンナにポカポカ殴られても避けられないで、ひょこひょこと逃げる。
  • ケージの裏側に回ってみたり、これまでの動作ができるかどうか、自分でいろいろ確認しているように見える。

2014年5月13日(8日目)

  • 右足をなめるようなしぐさをちょっとだけする
  • 段ボール爪とぎで爪とぎを再開=下半身にしっかり力が入るようになってくる?
  • 平野町ペットクリニック受診、ナックリングの心配は減り、深部痛覚も戻ってくる。プレドニン1日2回2.5mgを継続。

2014年5月14日(9日目)

  • 右足を畳んだ箱座りの姿勢をとれるようになる(意識的に右足をたたみ込めるわけではない)
  • 夕方、床からダイニングチェア、ダイニングチェアからダイニングテーブルへの飛び乗り成功(段差約30~40cm)。ダイニングテーブルから床への飛び降り成功。
  • コナイアム30C、アンガス30Cのレメディ投与開始

2014年5月15日(10日目)

  • 右足の毛づくろいを、ぎこちないながら、再開

2014年5月16日(11日目)

  • カンナとポカポカやりあうのを再開
  • 毛づくろいしながら、コロンコロン転がって体の動きを確かめるような感じ

2014年5月17日(12日目)

  • ふみ部屋と廊下を仕切るワイヤーメッシュ(高さ45cm)を乗り越えて廊下に出られるようになる

2014年5月18日(13日目)

  • ワイヤーメッシュを高さ45cmから90cmに組み替えるが、すぐによじ登って乗り越えてしまう
  • 後ろ足伸びをするようになる。キッチンのゲートに両手をかけて伸びをする
  • 右足で首の後ろあたりを掻く動きをするが、実際には届かない(足先はなんとなく動いている感じ)
  • 日常動作にあまり問題を感じなくなってきたので、リハビリを兼ねて、夜はリビングに解放

2014年5月19日(14日目)

  • ケージ1F/2Fの仕切りをはずし、2F/3Fを仕切る。さっそく2Fに飛び上がって、ねこベッドでくつろぐ。
  • リビングの座いすやダイニングチェアーがお気に入りの場所に。
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2014年5月20日(15日目)

  • 平野町ペットクリニック受診。回復が順調なので、プレドニン2.5mgを1日2回から1回に減らす。
  • リビングでだいぶくつろげるようになる……落下前よりも、なぜか性格が落ち着く。大人になった?
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2014年5月21日(16日目)

  • カンナと追いかけっこを盛んにするようになる。小走りだったのか、より速く走れるようになり、スタートダッシュも効くようになる。カンナは迷惑そう。

2014年5月22日(17日目)

  • トイレの段差を少なくするために外していたトイレカバーを元に戻す
  • ほぼ走れるようになる

2014年5月23日(18日目)

  • それまでずり足だったのが、右足を持ち上げて床から浮かせて歩けるようになる(ただし動きはまだぎこちなく、どこかロボットっぽい感じ)

2014年5月24日(19日目)

  • 歩き方はだいぶ元に戻るが、歩くときに右足の爪を意識的にしまうことはまだできないので、犬のように、爪音を立てて歩く

2014年5月25日(20日目)

  • カンナを追いかけて普通に走る(飛び走り)

2014年5月26日(21日目)

  • けいくんがさわろうとして迫ってきても、ぎりぎりのところですばやく身をかわして逃げられるようになる(それまでは、だいぶ距離がある段階から、先回りして逃げていた)

2014年5月27日(22日目)

  • 右足の肉球の体温もほぼ元に戻る。爪の出し入れは、まだ随意ではない感じ。太ももから膝関節まではほぼ元に戻ったようだが、膝関節から下、特に足首から先の部分は、自分ではまだコントロールできていない=残り2割の部分。

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ふみ、5歳になりました

カンナと追いかけっこを始めたり、少しずつ元通りになりつつあるふみですが、5歳になりました。誕生日プレゼントは、やっぱり低反発クッションになりました。上にふみ用のピンクのバスタオルを被せてあるので、やや見苦しいですが。

 

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ふ:クッションにしてはなんだかナガシカクじゃないでしゅか?

父:う……

 

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ふ:本当にクッションだと父ちゃんはふみの目を見て言えましゅか?

父:じ……実は……低反発まくらです。近所の西友で2,046円税込で買いました……すまん。

 

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ふ:ふっ……父ちゃんのふみへの愛は、しょせんその程度なんでしゅね-_-

父:だってさ……ふみ、買っても使わないかもしんないじゃん。いちおう、直径55cmの低反発ロースツール(=クッションにもなる)も近所のニトリで2,592円で売ってたんだけどさ、もしふみが使ってくれなかったら置き場所に困るし、まくらだったら最悪父ちゃんが使ってもいいかなーと思ってさ……そのまくらは大きいんだよ、幅56cmもあるからニトリのロースツールより大きいよ。

 

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ふ:幅は35cmでしゅね(キリッ)

父:……はい、すいません。

 

……とかなんとかぶーたれていたふみですが、実はえらく気に入ったようで、ふみ部屋にいるときはたいていこの上に乗ってます。幅35cmに収まってちんまり座っていることもあれば、幅56cmをいっぱいに使ってへそ天でだらーんと伸びてころんころんしてたり。結果的には、よい誕生日プレゼントになりました。

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なんだこれ?

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ふ:なんだこれ?

 

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ふ:えい!

 

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ふ:えいえいっ!

 

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ふ:がぶっ。

 

Hさんからいただいたコナイアムのレメディです(実際には、ちゃんと保定して飲ませています)。一緒にいただいたメモによると、

  • コナイアム30C……後肢の脱力が顕著な場合→筋肉を強める。1週間に3回、4週間続ける
  • アンガス30C……下肢と足の神経に作用。1日1回、10日間続ける

この2種類を14日(水)から飲ませるようになってまもなく1週間になります。このほか病院で処方されているプレドニン2.5mg=1日2回を飲ませていますが、その甲斐あってか、今朝平野町ペットクリニックで診ていただいたところ、「かなり速いペースで回復してきている、脊髄軟化症になるおそれは(犬の症例から類推する限り)もうほとんどないでしょう」とのことでした。

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うとうとするふみ

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落下後体を横たえていた座いすが、どうやらことのほかお気に入りの場所になったようです。ご心配をおかけしましたが、6割方足の動きは戻ってきました。たぶん、もうだいじょうぶだと思います。

 

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こんなかっこもできますし。

 

 

今回のバタバタで、ふみすけの5歳の誕生日プレゼントを買い忘れていたことがさきほど判明しました。低反発クッションを買ってあげるかなあ...

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ふみの歩行 2014-05-09

落下後はじめて動画で撮影したときのようすです。これを書いている5月17日のようすとは全然違っていて、自分でもちょっとびっくりしてます(今はかなり良くなっています)。

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線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (5)

線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (4) から続きます。

 

2014年5月8日(木)

  • 深夜~朝 2回排尿、排便はなし。CT/MRIは全身麻酔をかけるため、昨日の夜から絶飲食。
  • 朝 廊下からリビングへ出たがるので出してみる。よろよろと歩きながら、あちこちでこてっと横になったり、澄まし坐りをしたり。
  • 9:25 さわもと犬猫病院へ。院長先生が対応してくださる。深部痛覚はやはりほとんどない、とのこと。診察台ではけっこう活発に動こうとする。「いい子でいるんだよ」と頭をなでて、しばしお別れ。

お昼に検査をして、麻酔から覚めたらだいたい14時半頃からお迎えできますよ、と言われていましたが、仕事の都合もあって夕方にお迎えに。

  • 18:00 ふたたびさわもと犬猫病院へ。診察室に呼ばれて、院長先生から説明を受ける。診察台の上にあるPCには、PowerPointの資料が開かれていて(院長先生が福岡で学会発表したときのプレゼン資料だったらしい……これかな?)、MRIの写真が2枚と解説文、スライドタイトルには「線維軟骨……」という聞き慣れない用語が。また、壁に掛けられたディスプレイには、ふみのものと思しきMRI画像が大写しになっていて、規則正しく並んでいる白いものが1つだけ欠けていました。
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    • PowerPointのスライドに書かれている解説文で真っ先に飛び込んできたのは、最後の方に書かれていた「自然回復する」というような表現(見慣れない医学用語ばかりだったので、あんまり正確ではないけど、概ねそんな感じ)。よくよく読むと、そうでなくもっと悪くなるケースもあるようなのだけれど、まず思ったのは「そっかー、元に戻るかもしれないんだー」ということでした。ものすごく安堵したのをよく覚えてます。先生の説明を聞く前に、気の早いことだ。
    • しかし、そもそもその病気(?)のタイトルが覚えられない(^_^;)。老化を感じます。そのあとの説明で、どうやらFCEと略されるものらしいので、「『線維 FCE』で後でググろう」とだけ覚えることにする。
    • MRI画像は、上が背中側・下がお腹側、左が頭側・右がしっぽ側です。2つある赤矢印のうち下の方は、「規則正しく並んでいるものが1つだけ欠けて」いる部分を指しています。「白いもの」は椎間板の髄核(=中身)にあたるところで、それがなくなってしまっていることを示します。上の方の赤矢印は、その飛び出した髄核が脊髄側に流れ出しているようすを示しています。白く光る椎間板と椎間板の間の薄暗い部分が脊椎(骨)で、それと同じくらいの太さで上に並行して走るやや明るい帯状の部分が脊髄(神経)です。
    • こうなってしまったのが、何番目と何番目の腰椎に挟まれた椎間板なのか、きちんと尋ねそこねました。ひとつには、「戻るかもしれないんだー」の興奮が続いていることと、もうひとつには、院長先生から「この子は腰椎が一つ足りませんね、6つしかない」と言われて、びっくりしたというのもあります(後述)。たぶん第3腰椎と第4腰椎の間じゃないかと思いますが、違うかもしれません。
    • 髄核は、椎間板の内側に当たる部分で、それが流れ出しているということは、髄核を取り囲んでいる椎間板の表面に当たる部分が「壊れている」ことが示唆されます。ふみの脊髄を輪切りにした別のMRIでは、脊髄の右側に当たる部分が「腫れている」ような感じに傷ついていました。砕けた椎間板の表面部分が、脊髄に沿っている血管を詰まらせているので、右足の麻痺が起こっていると考えられます……というのが、院長先生の説明でした。というか、たぶんそんな感じのことをおっしゃっていたと、さるねこ父は理解しました。(これを先生が読んだら、「うーん、40点」とか言われそうですが。)
    • 線維軟骨塞栓症(FCE)の予後については、まず先に「恐ろしい方」のスライドを使って説明がされました。院長先生いわく、脊髄損傷が上行性(頭に近い方向へ広がっていく性質)で広がってしまうと、予後は非常に悪い、と。そうなってしまった2匹の犬の写真を見せられましたが、明らかに目が据わっていなくて顔面に締まりがなくなっていました。どちらの子も、損傷後数日でそうなり、さらに数日で亡くなったということでした。「うちの病院でそうなったケースはまだないですが、大学病院ではたまに見ます」という話でした。(後で調べてみると、「脊髄軟化症」という症名で、発症した場合は治療法がなくほぼ100%命を落とすそうです。犬の場合は、そうなる確率は深部痛覚が完全喪失した場合の5~10%(cf. YPC東京動物整形外科病院 | 江東区 動物病院 | 脊椎・脊髄疾患および椎間板疾患)。)
    • 損傷箇所が広がらなかった場合、「概ね3週間経っても運動機能が回復しなければそのまま」ということでした。3週間でよくならなければ回復はあきらめましょう、という意味ですね。逆に、よくなる場合は3週間でだいたい戻る、ということになります。
    • というわけで、線維軟骨塞栓症(FCE)の予後は、3つに大きく分かれることになります。(1) 2~3週間ほどで元に戻る、(2) 麻痺が残った状態のまま回復しきらない、(3) 脊髄軟化症を発症してほぼ100%命を落とす、という3つです。なんなんでしょうね、この天国と地獄感MAXな感じ。なかなかしびれるような運試しです。先生はどのパターンがどのくらいの確率、というようなことはおっしゃっていませんでしたが、ネットで調べてみても、ほとんどの症例は犬のもので、ねこが発症した場合どういう比率になるのかは、さっぱりわかりませんでした。まあ、確率はあくまで確率であって、さるねこ父・母にとっては、目の前にいるふみという1例がすべてなわけですが。
    • それから、ふみの腰椎が1つ足りない件。「腰椎欠損症」というそうで、加齢とともに、排便に支障が出たり、下半身が弱って歩行困難になったりすることもある、というお話でした。「どのくらいの割合でそういうねこがいるんですか?」と尋ねたところ、「うーん……2割くらいですかね」という答えで、意外に多いことにまたびっくりしました。(ネット情報では、ふみのようなぼんぼんしっぽ(短尾)の子だと3割くらいが腰椎欠損というのがひっかかったりしますが、ソースははっきりしません(本当に調べた人がいるのか、いたとして何例中何例だったのか、よくわからない)。)
    • そんなこんなでまあとにかく、ふみの症名は「線維軟骨塞栓症」と定まりました。MRIとCTのデータを主治医である平野町ペットクリニックの青木先生に渡すように預かり、支払った金額は……
      • 初診料 1,080円
      • 全身麻酔料(吸入ガス麻酔) 8,640円
      • CT・MRI 検査料 48,600円  しめて58,320円でした。
    • CT/MRIの検査料(+麻酔料)で6万円弱というのは、保険の効かない動物の検査料としては安い方じゃないかと思います(ネットで引っかかってくるいくつかのケースと比較した場合)。が、絶対値として考えればものすごくお高いものです。もちろん、この検査をしたからこそ「線維軟骨塞栓症」と診断が確定し、だからこそ「天国と地獄・3コース」がはっきりして、「安心」もしましたし、同時に、「覚悟」もできましたけど。
  • 一通りの説明を受けて、9時間ぶりにふみと対面。検査自体は12時過ぎには終わっていたようで、午後麻酔から覚めてからはずっとかまってもらえず、ややお怒りでしたが、ここでもう一踏ん張り、平野町ペットクリニックへ向かいました。
  • 18:40 平野町ペットクリニック受診。澤本先生から預かったデータをお渡しし、また一通り診察を受ける。診察室の床を歩く様子などもチェック。線維軟骨塞栓症については、いぬの症例は何度か診たことがあるが、ねこのケースは初めてとのこと。ともかくは、いぬ(あるいはヒトでもそうですが)のケースと同様、ステロイド投与で炎症を抑えつつ様子をみることになりました。まずは、1週間分、1日2回プレドニン2.5mgずつ(体重1kgあたり1日1mg(よりちょっと多い)計算)。
    • 診察料 0円
    • 内服薬 86×14=1,204円  しめて1,204円
  • 19:20 帰宅
  • 20:00 SGJタピオカツナスープをガツガツと食べる。プレドニン2.5mg投与。
  • 24:00 カリカリを自分から食べる。だんだんと「普通」を取り戻しつつある。

というわけで、長い長い病院めぐりは、これで一段落となりました。うんちがまだ出ていないのが気がかりですが、「4~5日出なければ、浣腸なりしてみましょう、おしっこが出てるようならそう心配はないですから」という平野町の青木先生の説明にしたがって、土曜日くらいまでは様子を見ることにしました。

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線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (4)

線維軟骨塞栓症(FCE)と ふみのこと (3) から続きます。

 

2014年5月7日(水)

  • 夜中から早朝 何度か様子をチェックしたけれども、目立った変化は(よくも悪くも)なし。カリカリは口にせず、排尿・排便なし。
  • 7:30 床に置いてある水皿に右足を引っかけてひっくり返してしまう。右足の太ももあたりに水がかかるが、それを舐めようとしない=おそらくその部分の感覚がない。
  • 7:50 落下後初めて排尿。トイレにはよろよろとだが自力で入り、砂もちゃんとかける。とりあえず圧迫排尿の必要はなくなったようだ。

けいくんを保育園に送ったあと、そのままふみをたけがわ犬猫病院へ連れていく。

  • 9:40 たけがわ犬猫病院を受診。狂犬病予防接種期間だが、連休明けの午前中早い時間だからか、先客は1組だけ。以下、診察結果。
    • キャリーから出して全体のようすをチェック、右足麻痺を確認。
    • 右足の指の間をつねって深部痛覚をチェック。反応は乏しいが、まったくゼロというわけでもない。10段階でいうと2ぐらいの感じ。
    • 聴診では、心拍に特に異常は見られない(血栓症の場合は心筋症がその原因となっているので、その場合、心雑音が混じる)。
    • 触診・聴診の範囲では、めだった損傷はわからず、血栓症の可能性も低い。おそらく、脊椎に起こった小さな破壊が原因で、なんらかの神経損傷が起こっていると思われる。
    • 万一の内臓ダメージがないかをチェックするため、血液検査を行なう。脱水の影響が見られるほかは大きな異常はなし。
      • 赤血球 1マイクロリットルあたり932.0×104(猫の参考正常値=750~1000、増加(↑)=脱水・多血症、減少(↓)=貧血)
      • 白血球 1マイクロリットルあたり6000.0(5000~19500、(↑)各種炎症性疾患、(↓)汎白血球減少症)
      • 血球容積比 46.0%(30~45、(↑)脱水・多血症、(↓)貧血)
      • 血清蛋白 1デシリットルあたり8.4g(5.4~7.8、(↑)高蛋白血症・感染症・脱水・腫瘍・ショック、(↓)栄養不良・腎障害)
      • 血色素 1デシリットルあたり16.2g(10~15、(↑)脱水・多血球血症、(↓)貧血)
      • 血中尿素窒素(BUN) 1デシリットルあたり17.6mg(17.6~32.8、(↑)腎不全・心疾患・副腎皮質機能低下症・脱水・ショック・尿道閉塞・膀胱破裂・尿道裂傷、(↓)慢性肝疾患・飢餓)
      • クレアチニン(Cre) 1デシリットルあたり0.9mg(0.8~1.8、(↑)糸球体濾過機能低下・尿毒症、(↓)-)
      • 血糖値(GLU) 1デシリットルあたり196.0mg(71~148、(↑)糖尿病・ストレス・痙攣・震顫・摂食後、(↓)インスリン分泌膵腫瘍・飢餓・ショック・副腎皮質機能低下症・非膵腫瘍・下垂体機能低下症・激しい活動)
      • カルシウム(Ca) 1デシリットルあたり11.9mg(8.8~11.9、(↑)リンパ肉腫・敗血症骨髄炎・骨腫瘍・上皮小体機能亢進症・ビタミンD過剰症・副腎皮質機能低下症・腎不全・高蛋白、(↓)低アルブミン血症・上皮小体機能低下症・甲状腺手術・壊死性膵炎・腎不全・産褥性テタニー・エチレングリコール中毒)
      • 総コレステロール(TCHO) 1デシリットルあたり168.0mg(89~176、(↑)閉塞性胆管疾患・甲状腺機能低下症・副腎皮質機能亢進症・ネフローゼ症候群・原発性リポ蛋白異常症、(↓)肝疾患・糖尿病・食欲不振)
      • 総蛋白(TP) 1デシリットルあたり8.4g(5.7~7.8、(↑)重度の脱水・リンパ肉腫・骨髄腫・感染症・慢性炎症・高ガンマグロブリン血症、(↓)糸球体疾患・肝疾患・飢餓・吸収不良)
      • アルブミン(Alb) 1デシリットルあたり3.7g(2.3~3.5、(↑)脱水、(↓)栄養失調・飢餓・吸収不良性腸炎・慢性肝疾患・糸球体腎炎)
      • GOT/AST 1リットルあたり22.0単位(18~51、(↑)肝細胞壊死・筋肉の壊死・溶血・脂肪血症、(↓)-)
      • GPT/ALT 1リットルあたり38.0単位(22~84、(↑)肝細胞の障害または壊死、(↓)-)
      • ALP(1歳齢以上) 1リットルあたり51.0単位(38~165、(↑)胆汁鬱滞性肝疾患・副腎皮質ホルモン性肝障害・骨の成長・若齢、(↓)-)
      • 総ビリルビン(TBil) 1デシリットルあたり0.1mg(0.1~0.4、(↑)肝胆管疾患・溶血性疾患、(↓)-)
      • CPK 1リットルあたり278.0単位(87~309、(↑)筋肉の外傷、壊死・筋肉内注射・筋炎・中枢神経系の損傷、(↓)-)
      • ナトリウム(Na) 1リットルあたり153.0ミリ当量(147~156、(↑)脱水・尿崩症・糖尿病・医原性(ミネラルコルチコイド、浸透圧利尿薬、ナトリウム含有薬)、(↓)下痢・嘔吐・腎疾患・糖尿病・副腎皮質機能低下症)
      • カリウム(K) 1リットルあたり3.5ミリ当量(3.4~4.6、(↑)腎不全・尿道閉塞・脱水・副腎皮質機能低下症・アシドーシス・溶血、(↓)急性アルカローシス・インスリン介在性のグルコースの細胞内取り込み・低体温・嘔吐・下痢・多尿)
      • クロール(Cl) 1リットルあたり118.0ミリ当量(107~120、(↑)脱水・高塩素血漿性代謝性アシドーシス・医原性(塩化物含有化合物の投与)、(↓)嘔吐・副腎皮質機能低下症)
    • 現時点で一番疑われる「脊髄損傷」への処置として、プレドニンの注射と1回分の飲み薬(5mm錠の1/2)を処方してもらう
    • 時津のさわもと犬猫病院でのCT/MRI検査を予約してもらう(明日8日(木)の午前中)
    • ということで、血栓症のおそれはほぼなくなり、脊髄損傷の応急処置(炎症を抑え、これ以上の神経細胞の損傷を防ぐ)としてのプレドニン投与を済ませ、明日のさわもと犬猫病院でのCT/MRIでふみの脊髄損傷の具合がどんなものかはっきりする、というところまで道筋が立ちました。
      • カルテ登録料 540円
      • 初診料 1,080円
      • 一般血液検査料 1,080円
      • 血清生化学検査料 540×12=6,480円
      • 副腎皮質ホルモン剤注射料 1,188円
      • 副腎皮質ホルモン剤内服薬 86円  しめて10,454円
    • 11:40 食欲がないことを竹川先生にも心配されていましたが、帰宅後、SGJのタピオカツナ缶をお湯でのばしたものをあげると、ガツガツと食べました。さすが、ふみにとっての一番のごちそうなだけある(ふみとタピオカツナ缶については、こちら[1]こちら[2]こちら[3]をどうぞ)。
    • 17:35 カリカリも少しだけ口にする
    • 夕方~夜 8つ折りかけぶとんにもぐったり、猫ベッドでくつろいだりして、まったり過ごす。昨日はショックを受けていたようだが、だいぶ本来の性格を取り戻した感じ

    2014-05-07 20.26.30

    2014-05-07 20.26.28

    • 21:10 排尿
    • 21:45 SGJタピオカツナをガツガツ食べる。ヒラス少量。プレドニン2.5mg。
    • 夜 おっさん座りをしてくつろいだり、積極的に甘えたりじゃれたりするようになる

    2014-05-07 22.58.19

     

    (つづく)

     


     

    一連の記事を読んで下さった方から、たくさんの励ましのことばをいただいています。心強いです。落下から1週間あまりが経ち、ふみの症状は落ち着いてきました。麻痺はまだ続いていますが、歩き回ったり、数十cmの段差をジャンプで飛び上がったり飛び降りたり、香箱を(どうにかこうにか)組んで座ったりはできるようになってきました。完全に麻痺が取れて元通りになるのか、ある程度残ってしまうのかはまだわかりませんが、徐々に日常生活に支障のないレベルまでは回復できそうな気配です。

    テーマ : ペットの健康・病気・怪我
    ジャンル : ペット

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