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長崎市動物管理センター収容犬について(2) 保護・捕獲・引取

その1の記事の中で最初にふれた7頭の処分犬がどのような判断によって選ばれたのか。これについて、動物管理センター職員のH獣医さんに時間をとって説明していただいたので、その内容に加え、少し法律条文も参照しながら考えていきたいと思います。

 

はじめに「保護」「捕獲」「引取」ということばについて説明しておきます。スマイルくんは「保護」、マーブルズとく~る&ぽんの4頭は「捕獲」、26/27日に入ってきてまもなく処分された2頭は「引取」という区分でセンターに収容されていました。

 

「保護」と「捕獲」は、基本的にはセンターの職員が出向いて捕獲した犬についての区分になります。法令としては狂犬病予防法第6条(抑留)に基づくもので、長崎市の場合は長崎市犬取締条例第5条(犬の抑留)・第6条(抑留の公示)と合わせる形で行なわれています。

 

狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)

第六条 予防員は、第四条に規定する登録を受けず、若しくは鑑札を着けず、又は第五条に規定する予防注射を受けず、若しくは注射済票を着けていない犬があると認めたときは、これを抑留しなければならない
 予防員は、前項の抑留を行うため、あらかじめ、都道府県知事が指定した捕獲人を使用して、その犬を捕獲することができる
(3~6項省略)
 予防員は、第一項の規定により犬を抑留したときは、所有者の知れているものについてはその所有者にこれを引き取るべき旨を通知し、所有者の知れていないものについてはその犬を捕獲した場所を管轄する市町村長にその旨を通知しなければならない。
 市町村長は、前項の規定による通知を受けたときは、その旨を二日間公示しなければならない。
 第七項の通知を受け取つた後又は前項の公示期間満了の後一日以内に所有者がその犬を引き取らないときは、予防員は、政令の定めるところにより、これを処分することができる。但し、やむを得ない事由によりこの期間内に引き取ることができない所有者が、その旨及び相当の期間内に引き取るべき旨を申し出たときは、その申し出た期間が経過するまでは、処分することができない。
10 前項の場合において、都道府県は、その処分によつて損害を受けた所有者に通常生ずべき損害を補償する。

 

長崎市犬取締条例(昭和43年条例第2号)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1)飼い主 犬を所有し、占有し、又は管理する者をいう。
(2)飼い犬 飼育されている犬で飼い主のあるものをいう。
(3)野犬 飼い犬以外の犬をいう。
(4)けい留 飼い犬をじようぶなくさり若しくは綱でつなぎ、又はおり、さく若しくは障壁の中に入れて一定範囲にその行動を制限することをいう。
第5条 市長は、野犬及び第3条第1項第1号の規定によるけい留をされていない飼い犬を抑留することができる
 市長は、前項の抑留を行なうため、あらかじめ指定する職員をしてその犬を捕獲させるものとする。
 前項の職員は、犬の捕獲に従事するときは、その身分を示す証票を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを提示しなければならない。
第6条 市長は、前条第1項の規定により犬を抑留したときは、その旨及び飼い主のあるものについてはこれを引き取るべき旨を2日間公示しなければならない。この場合において飼い主の知れているものについては、あわせてその旨を通知するものとする。
 市長は、飼い主が前項の公示期間の満了の日後2日以内にその犬を引き取らないときは、これを処分することができる。ただし、やむを得ない理由によりこの期間内に引き取ることができない飼い主が、その旨及び相当の期間内に引き取るべき旨を申し出たときは、その申し出た期間が経過するまでは処分することができない。
 市長は、前項の処分後飼い主から申し出があり、その申し出の遅延理由が妥当と認める場合には、通常生ずべき損害を補償する。

 

狂犬病予防法と長崎市犬取締条例とでは、捕獲~抑留の対象となる犬についてずれが生じる可能性がありますが、実際の運用上は「そこらへんをふらふらしている犬は、飼い主が明らかであるか否かを問わず、いったん捕獲してセンターで抑留する」ということになります。そして、このようにしてセンターに入ってきた犬が統計上は「捕獲犬」としてカウントされます

 

一方、基本的には飼い主(またはその家族)がセンターに持ち込んだ犬については「引取」という区分になります(飼い主ではない誰かが、飼い主のわからない犬を捕まえて、それをセンターに持ち込んだ場合も、法律上はこの「引取」に該当します)。法令としては動物の愛護及び管理に関する法律第35条(犬及びねこの引取り)に基づいて行なわれており、このようにしてセンターに入ってきた犬は統計上「引取犬」としてカウントされます

 

動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)

第三十五条 都道府県等(都道府県及び指定都市、地方自治法第二百五十二条の二十二第一項 の中核市(以下「中核市」という。)その他政令で定める市(特別区を含む。以下同じ。)をいう。以下同じ。)は、犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。この場合において、都道府県知事等(都道府県等の長をいう。以下同じ。)は、その犬又はねこを引き取るべき場所を指定することができる。
 前項の規定は、都道府県等が所有者の判明しない犬又はねこの引取りをその拾得者その他の者から求められた場合に準用する
(3項以下省略)

 

以上をまとめると、「センターが捕まえに行った犬=捕獲犬」「飼い主もしくは第三者が持ち込んだ犬=引取犬」となります。

 


 

捕獲犬については、首輪や鑑札等から捕獲後に飼い主が判明するケースや、飼い主がセンターで探し当てるケースがあり、この場合は飼い主に「返還」されます。つまり、その捕獲犬はセンターから無事に出ることができます。ですから、

  • きちんと首輪に連絡先を書き込み、鑑札を付けておくこと
  • 飼い主が、迷子になった飼い犬をちゃんと探すこと

で、返還によって収容犬を減らすことができるわけです。首輪・鑑札が第一ですが(それ以前に迷子にしないのが大事ですが)、百歩譲ってちゃんと探してくれるなら、いつかはその捕獲犬は飼い主の元に帰れます。もともとの法制度上は、抑留後の公示2日+公示終了後の猶予期間(1~2日)が経過すればその捕獲犬は「処分」してよく、その処分とは実質的には「殺処分」だったわけですが、現在の運用上は「可能な限り飼い主を待つ」ことになります。

 

そして、ここが殺処分となるか否かの分かれ目の一つになります。「どう考えても飼い主がいそうだ」となればおいそれと処分はできませんし、逆に「どう考えても飼い主はいなさそうだ=根っからの野犬だ」となれば真っ先に処分対象となります。

 

長崎市動物管理センター収容犬のページをみると、「保護(迷い犬等)」「捕獲犬」「引取り(飼い犬)」というふうに区分されています。少しわかりにくいですが、「保護(迷い犬等)」と「捕獲犬」は狂犬病予防法+長崎市犬取締条例に基づく捕獲、「引取り(飼い犬)」は動物の愛護及び管理に関する法律に基づく引取(の一部)によるものです。(※第三者が自分で飼い主不明の犬を持ち込んだ場合は、長崎市の区分では「保護(迷い犬等)」に該当することになる気もしますが(「飼い犬」ではないので)、未確認です。わかり次第追記します。)

 

ここまでを一覧表にするとこんな感じです。

根拠法令

行政行為

センターでの分類

備考

狂犬病予防法

+犬取締条例

捕獲

保護(迷子犬等)

人慣れしており
譲渡の可能性あり

捕獲犬

人慣れしておらず
譲渡の可能性低い

動愛法

引取

引取り(飼い犬)

人慣れしており
譲渡の可能性あり

 

捕獲犬を「保護」と「捕獲」に分ける境目は、「どう考えても飼い主がいそうだ」というのが「保護」、「どう考えても飼い主はいなさそうだ」が「捕獲」になります(微妙な部分もありますが)。後者は、常に処分候補の上位に位置しますし、実際今回処分された7頭のうち4頭は「捕獲」区分の収容犬でした。

 

「捕獲」区分となる犬は、基本的に人間を信頼するということをしてこなかった犬です。いわゆる「野犬」の多くがそうなりますが、そもそも人間に近寄ってこようとしない。捕獲する際にも、なかなか捕まらず、大がかりなトラップを仕掛けたりして何日もかけてようやく捕まえられるケースがほとんどです。

ただ、必ずしも人間を威嚇するとは限らず、見た目はおとなしそう・攻撃性が少なそうに見える犬もいます。マーブルズやく~る&ぽんは、決して威嚇してくるような犬ではなかった。犬との関係性を作れるエキスパートがじっくり時間をかけて信頼関係を構築していけば、少しずつ心を許して、よいパートナーになる可能性もあったと思います。センターに十分なスペースがあり、マンパワーがあり、資金があれば――つまり長崎市動物管理センターがイギリスなどのシェルターに相当するようなものであれば、マーブルズもく~る&ぽんも、いつかはセンターを出ることができたはずです。でも、センターはシェルターでは(まだ)ない。

 

威嚇するような犬ではないから、まだ人間を信頼していないけれど、譲渡することはできたのではないか、と考える方もいらっしゃるかもしれません。譲渡先が犬のエキスパートであればそれはあり得たと思います。けれども、ごく普通の犬好きというレベルでは、彼らの信頼を勝ち得る前に、彼らの方が人間から逃げ出してしまう可能性が高かった。相当の手間をかけて大がかりに捕獲した犬を、もし新しい飼い主が逃がしてしまったら、また同じことを繰り返して捕獲しなければならない。センターの業務が市民の税金で運用されていることを考えれば、それはどうしても「ムダ」と非難されざるを得ない。センターとして、そんな危険な譲渡はできない、ということになります。

 


 

次に「引取り」区分について考えます。これは「飼い主に見放された犬」ですから、「飼い主が迎えに来ること」はない。一方で、「それまでは人に飼われていた犬」だから、「人間との関係性はそれなりにできている=捕獲犬とは違う」ことになります。

パートナーを見放すような人間との間で形づくられた関係性がどこまで有効か、というのはケースバイケースになります。飼い主はとてもその犬をかわいがっていたけれども、飼い主の病気や死亡によって飼い主の家族が持ち込む例は少なくありません。こうしたケースなら、新しく優しい家族に迎えられれば、ほどなくよい関係を形づくることができるでしょう。

逆に、ほとんどネグレクト状態に置かれていたようなケースなら、「捕獲」区分の犬と同じような状態だったり、あるいは非常に人間に対して攻撃的な威嚇を行なったりすることもあるかもしれない。重度の病気を見過ごされているかもしれないし、ぼろぼろの状態で持ち込まれることも珍しくない。

 

一つ前に述べた狂犬病予防法による捕獲犬のうち、「どう考えても飼い主がいそうだ」という「保護(迷い犬等)」区分も、引取犬と同様、ケースバイケースになります。「飼い主がいそうだけど、いつまで経っても名乗り出がない」「飼い主の元を離れてだいぶ経っていそうだが、とても人なつこい」「人にはなつくが、他の犬には威嚇する」「人嫌いではないが、吠えがひどくて、人間がコントロールするのが難しい」「老犬で病気を抱えており、ターミナルケアが必須」などなど。新たな飼い主さんとのマッチングに、いくつかのハードルを抱えているのは、引取犬と大きな違いはないと言ってよいでしょう。

 

飼い主の名乗り出が見込めない「保護」区分の犬や、「引取り」区分の犬がセンターから出るためには、「譲渡」を待つしかありません。譲渡か、処分(収容中死亡を含む)か、です。ある程度想像はつくと思いますが、「譲渡」の枠は決して大きくはありません。ほとんどが成犬であることも、譲渡を難しくしていますし、さらにマッチングのハードルも高い。7月22日のセンター譲渡会・7月29日の湊公園譲渡会で参加犬たちがみな苦戦したのは、これらが重なってのことになります。

 

出口が絞られているのであれば、次第に収容犬が増えていけば「殺処分」は避けられません。「譲渡の可能性の低い犬」から順に選ばれてしまうことになります。大きな病気や感染性の病気を抱えている、人間によるコントロールが難しい、余命いくばくもない、など。今回殺処分されたうち、直前に持ち込まれた引取犬2頭は健康上の理由、保護犬のスマイルくんは主として「コントロールが難しい」という理由で(そして従として「他の収容犬との折り合いを付けるのが難しい」という理由で)選ばれました。

 


 

捕獲犬の4頭にせよ、引取犬・保護犬の3頭にせよ、「だから、殺処分でもしかたがなかったのだ」と言いたいわけではもちろんありません。収容犬は、その犬に過失があってセンターに入ってきているわけではない。いかに人慣れしていない野犬であっても、人間の手によってつくりだされた種であるイエイヌ (Canis lupus familiaris) である以上、彼らを生み出したのはわたしたち人間です。マーブルズもく~る&ぽんも、本来はわたしたち人間と共存できるはずの動物で、ただ個体としてそれがそうではない方向へ学習してしまっただけのこと。

 

たとえば、人間は誰でも言語を操る能力を持っているけれど、生まれた子どもに周りが一切コミュニケーションを取らないで食事だけ与えて育てれば、言語を覚えることはない。じゃあ、それはその子どもの責任か、と問われれば、そうだと答える人はいないはずです。

イエイヌも、人間社会において人間と共存する能力を持っているけれど、その能力の発達を妨げられれば人を信用しない「野犬」になる。でもそれは「野犬」のせいじゃない。責任はわたしたちの側にあると考えるべきでしょう。引取犬2頭や、スマイルくんに至っては、言うまでもない。

 

わたしたち人間が負うべき責任を負わされて殺処分された7頭に対して、自分は何をできるだろうか、と考えていくと、以前ねこの殺処分について考えたことと重なってきます。「現実をきちんと知って、受け止め、考えること」、そして「わかったことを一人でも多くに伝えていくこと」。犬をセンターに持ち込んだり、迷子にしても探さなかったり、飼うのが面倒で野山に捨てる人を槍玉に挙げて、それで収容犬が減るならそれもいいと思いますが、さるねこ父はどちらかというと「知ること」「考えること」「伝えること」に力を注ごうかな、と思います。

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長崎・佐世保・諫早・大村の譲渡会等情報-056

【譲渡会に参加して里親さま探しをしたいと考えていらっしゃる方へ】
譲渡会の飛び入り参加はできませんので、必ず遅くとも前日まで(わんにゃん会さんは3日前まで)に主催者の方に連絡してください。また「譲渡会持ち物リスト」をおまけに付けています。参加されるときの参考にされてください。よりくわしくはこちらの記事を

 

また、これらの情報をどういう基準で掲載しているのかについてお問い合わせをいただくことがあります。この点についてはこちらの記事をご覧下さい

 

検索でこのページにたどり着いた方へ:このページの情報が古いものである場合は、こちらから最新情報へお回りください

 


下記の主催者さんについては情報が入り次第追記いたします。
長崎はっぴーあにまるさん
Animal Rescue 佐世保さん
長崎猫倶楽部さん
 
長崎県央動物会議について
2012年7月6日を最終回として廃止となりました。今後は長崎県央保健所サポーターズさんが主催される譲渡会・各種イベント等をご利用ください。
関連リンク:
長崎市動物管理センター[収容犬情報]
長崎県動物愛護情報ネットワーク[譲渡犬情報][譲渡猫情報]
長崎県地域猫活動連絡協議会


譲渡会で一般的に必要なもの
(◎=必須、☆=できるだけあるとよい、△=あれば便利、▼=必要に応じて)
☆展示用ラビットケージ(例1=600サイズぐらいが適当、例2
◎首輪、リード類(万一の脱走防止のために必須です) 
◎ペットシーツ(あればワイドサイズの方が便利)
◎水&水飲み皿 
☆ごはん&ごはん皿
▼ごほうび的なフード(使いかけをキープするならラップやタッパなども)
☆適当な大きさの箱(100均など)+トイレ砂(譲渡会ではトイレを使わない子の方が多いですが、念のため)
◎ねこじゃらしなど、普段から使っているおもちゃ(ふだんは腕白・おてんばでも、譲渡会では思いのほか固まります。おもちゃで気を引けるように)
◎ビニール袋&レジ袋
◎古新聞紙
△セロテープ&はさみ
△ガムテープ
◎タオル(何枚か)
△バスタオル
☆トイレットペーパー、キッチンペーパー
☆ウェットティッシュ 
☆消毒殺菌剤(バイオウィルクリア白十字清浄綿消毒用エタノールエタノールジェルなど)
△ねこ用爪切り 
◎連絡先として希望者さまに渡せるカード(名刺や、子ねこの写真をプリントしたものの裏に電話番号を書いたものなど)
☆ふだんのようすを写した写真・かわいい写真(譲渡会では普段と違ったふるまいをしますので、少しでも素の状態を知ってもらうために) 
▼子ねこの特徴などを書いたチラシなど
▼譲渡にあたってのお願いをまとめた資料など
▼カメラ(バッテリの充電も忘れずに)
☆筆記用具
▼人間のごはんやおやつ、ドリンク類(けっこう長丁場です、栄養補給を)
 
夏場に特に必要なもの
◎500mlペットボトルに水を入れて凍らせてからタオルでくるんだもの(真夏だと3時間ぐらいで溶けます)
◎うちわ(ねこにも、人間にも、あるとラクです)
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    K町・F町のねこ(2)

    前回はiPhoneとガラケーでうまく撮れなかったので、今度はカメラを持って出かけました。

     

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    酒屋さんのところのキジシロくん。29日の譲渡会には、この酒屋さんのおかみさんが来て下さっていて、ちょっとだけお話ししました。この酒屋さんには、別に3匹ほど(?)ふわふわねこさんがいるのですが、この日は時間が遅くてガラス戸が閉まっていて会えず。また次に写真を撮りに行ったときに。

     

    チャラ男のチャシロくんと美人の三毛ねこさんには会えませんでしたが、サビねこさんには会えました。

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    あくび中。ものすごくフレンドリーで、カメラに近づきすぎて、これ以上は撮影できませんでした。いっぱいなでなでしていたら近所の方が「あらー、このねこ、野良ねこなのに」とびっくりしていました。

     

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    口内炎によるよだれと、右目眼球喪失のチャトラ靴下。かなり健康状態は悪いですが、近所の方にはたぶん気づいてもらえていない。「あらー、写真撮ってもらっていいわねー」なんて脇を通り過ぎて行かれたりして、ちょっと複雑な気分でした。残った左目の鋭さには、でも、強い意志を感じます。

     

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    マスクがハンサムなキジシロくん

     

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    ふくふくのシロネコは赤い首輪にオッドアイ。たぶん、すごくかわいがられているはず。

     

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    すっきりした緑の目のサビネコは、たぶんお母さん。

     

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    ラティスの向こうには子どもたち。

     

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    子ねこは4~5匹。もう1匹母ねこらしきねこが中にいて、2腹らしい。

     

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    塀の下の母さびねこと、塀の上のチャトラぼんぼんしっぽ。

     

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    チャトラくん、飛び降りる瞬間。サーカスみたい。

     

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    かなり警戒していて、すきを見てさるねこ父の脇を走り抜けていきました。

     

     

    結論。やっぱり一眼レフの方が、自分には合ってる。ピントが合うまで・シャッターが切れるまでの時間が短いので、いらいらしません。

     


     

    おまけ。そのあとぶらぶらと町を歩き、カフェ豆ちゃんでエスプレッソ・モーツアルトをいただいた。

     

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    エスプレッソ・モーツアルト650円。

     

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    さらにぶらぶらと大波止まで歩いたら、台風の前触れの雲がきれいだった。

     

    おしまい。

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    おおむら夏越まつりとねこおもちゃ

    博多からかもめで長崎に帰ってくる途中、ふと思い出して諫早でかもめを降り、ちょこっとだけ「おおむら夏越(なごし)まつり」を覗いてきました。

     

    おおむら夏越まつり公式ページによると、このまつりが始まったのは1980年ということですから、都市型祭礼のひとつということになります。当時の大村市の広報誌をこちらでみることができますが、こんなことが書かれています。

     

     第1回おおむら夏越まつりが8月1日、2日の両日大村駅前通りで催されました。

     期間中、車でいっぱいの通りも、この日ばかりは〝歩行者天国〟。歌謡ショーや浴衣美人コンテストなど、市民を対象とした多彩なアトラクションで、近隣地区から約5万人の足を誘い、沿道に並んだ金魚すくい、かき氷屋など、100軒の出店からの客引く呼声に夏祭りも最高潮。特に、3神社のおみこしが〝お下り〟する神事もあり、この夏の無事息災を願う市民の打つかしわ手も、ご神体に強く響いていました。

     

    この年の花火大会は8月12日だったそうなので、その後どこかで2つが合体して、今の夏越まつりになったようですが、神事も踊りも出店屋台も音楽もフリマも花火もごっちゃになったカオスな祭り形態は、どうやら最初からそうだったのかもしれません。ある意味「日本人の平均的なおまつりイメージ」を全部詰め込んだ感じのイベントです。

     

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    大村駅の改札を出ると、駅前ロータリーに「提灯大やぐら」。ここから南西方向に伸びる夏越夢通り約400mの両脇に出店が出ていて、通りは大村市民が全員いるんじゃないか、というくらいの混み具合だったのですが、目当ては県央保健所サポーターズさんのフリマだったので、素通りでスルー。

     

    あ、でも途中最初の交差点で黒丸踊を見ることができたのはラッキーでした。

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    この踊は、なんといってもこの巨大な花輪を背負う派手なコスチュームが特徴です。1970年に大阪で開かれた万国博覧会の夏のイベント「日本のまつり」に出演したことが、この踊が全国的に注目を集めるようになったきっかけになりますが、そのイベント会場となった巨大なおまつり広場で、離れた観客席から見ても見栄えのするコスチュームと太鼓による音響効果を持っていることが、出演団体に選ばれたきっかけになったのだろうと推測されます(たぶん、今ならまだ関係者が存命のはずなので、調べてみたいとは思っています)。

     


     

    この黒丸踊を5分間ぐらい眺めて、会場の一番端にあるフリマ会場に向かいました。下の写真は犬班。

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    サポーターズブランド「che che(チェチェ)」の手作りアクセサリーと小物類

     

    猫班は暗くて写真が撮れず。我々さんのブログ記事「おおむら夏越祭りで猫好きと出会ったー」をご覧下さい。釣り竿ネコじゃらしを買い求め、おまけで猫まきびしをたくさん付けていただきました。ありがとうございます。

     


     

    帰り道。

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    もはやなんだかわからないカオス状態の路上。右端の特撮ヒーローみたいな人はなんなんでしょうか。大村ローカルなのか、全国キャラなのか。

     

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    提灯大やぐらはきれいだった。

     


     

    さて、我々さん製作による釣り竿ネコじゃらしと猫まきびしとを、ふみに渡してみました。

     

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    まずは、まきびしチェック。

     

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    遊び方はわかったようです。

     

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    ふみは、もぐらせるのが好き。

     

    続いて、釣り竿ネコじゃらし。

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    魚より先っちょの方が気になる。

     

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    ニオイチェック終了。

     

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    動きが速くてカメラでは追えないので、動画をどうぞ。

    【動画:ふみと釣り竿ネコじゃらし】

     

    我々さん、ありがとうございました。

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    テーマ : 猫と暮らす
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    たんぽぽちゃんのご縁はどこかしらん(&ねこエイズのこと)

    8月5日に長崎市湊公園で開催された R&G 長崎の保健所の命を救う会さんの譲渡会にたんぽぽちゃん、参加しました。さるねこ父は仕事の締切に追われて参加できなかったので、先週の3団体合同譲渡会の写真を使います。

     

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    というわけで、残念ながらお声掛かりはありませんでした。たんぽぽちゃん、引き続き里親さま募集中です。

     

    たんぽぽちゃんプロフィール

    • 誕生日:2012年3月3日生まれ(5ヶ月)
    • 毛柄:チャトラ
    • 特徴:肉球はピンク。目の色は金色。毛質はややふんわりしています。しっぽは中くらいで、最後にほんの気持ちカギがかかります。
    • 性格:譲渡会ではおとなしいですが、保護主宅では快活でよく動き回ります。人慣れはしており、抱っこはできますが、そんなに抱っこ好きではありません。ほかのねこの関係は良好で、お兄さんたちと一緒に先頭切って走ってます。
    • 健康:3種混合ワクチン2回接種済み、ノミダニ駆虫済み、消化管内寄生虫駆除済み。4月28日の血液検査ではFIV(猫エイズウィルス)陽性です。

     

    譲渡希望・お見合いやトライアルについては、こちらのフォーム(オフィスさるねこ)よりお気軽にお問い合わせ下さい。

     

    現在、FIVは、たんぽぽちゃんの体調には大きな影響を与えていません。今後は、完全室内飼いによりきちんと健康管理を行なっていけば、特に問題なく暮らせると思います。

     

    うちのカンナは FIV キャリアですが、特に何ごともなく健康に暮らしています。わたしたち(さるねこ母&さるねこ父)がカンナの健康管理のために行なっていることは、完全室内飼いは当然として、食事とサプリメント(具体的にはコロイダルシルバーとプロポリス)に気を配ること、人間が外からウィルスを持ち込まないように消毒に気をつけること、目やにやくしゃみ・吐き戻し・皮膚炎といった体調変化の有無やおしっこの量・うんちの質などを日々チェックすること、になります。カンナはもうすぐ7歳になります。

     

    きちんと体調管理を怠らなければ、FIV(ねこエイズ)は決して怖い病気ではありませんよ。

     


     

    たんぽぽちゃんへのご支援の連絡をくださったAさま、お返事したメールがアドレス不明で戻ってきてしまいました。恐れ入りますが、もう一度フォームからご連絡いただければ幸いです。

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    テーマ : 里親探し
    ジャンル : ペット

    譲渡会報告(8/5諫早公園・県央保健所サポーターズ)

    1年2ヶ月ぶりに、県央保健所サポーターズさん(県央動物会議さん)の譲渡会に行ってきました。夕方開催で、仕事を済ませて18時過ぎから行ったので、少し写真が暗いです。

     

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    犬が4ケージ5匹、ねこが3ケージ6匹(うち1匹は譲渡済み)。

     

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    犬班の販売グッズは、首輪&リード。

     

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    猫班の販売グッズは、猫おもちゃとビーズアクセサリーなど。

     


     

    参加ねこの紹介です。まず、諫早のFさん保護のケー太くん(キジトラ・オス・1ヶ月半)。

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    まだキトンブルーが残っています。

     

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    人なつこく甘えん坊でした。しっぽは短いボンボンしっぽです。ケー太くんは、今がかわいい盛りですね。こちらのフォームよりご連絡いただければFさんに取り次ぎます。

     

    同じく、諫早のFさん保護のミュウミュウちゃん(薄キジシロ・メス・2~2.5ヶ月)。保護時はメタアルデヒドによると思われる中毒状態(→こちらのページが参考となります)で、点滴を重ねてようやく命をとりとめました。中毒時の自傷行為(?)で左足に若干傷が残っていますが、これは次第に緩和されていくと思います。

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    とがった大きな耳が特徴です。

     

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    こんな感じの薄いキジ模様。しっぽは長しっぽです。

     

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    ラビットケージの隅がお気に入りのミュウミュウちゃんは、譲渡会ではおとなしくしていました。さわってもフーシャーはありませんでしたが、そんなにのどをゴロゴロ言わせるほどでもなく、でも保護主のFさんのところではおてんばで人なつこくしているそうです。こちらのフォームよりご連絡いただければ取り次ぎます。

     

     

    諫早のMさん保護のピー太くん(チャトラ・オス・3ヶ月)とナッツちゃん(チャトラ・メス・2ヶ月)の兄妹。お腹の大きいメスのノラが複数現われたので捕獲を試みているうちに出産してしまい、Mさんは現在9匹の子ねこを抱えているそうです。捕獲に関して市役所などに相談している間に生まれてしまったと後悔されていました。

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    手前=ピー太くん、奥=ぺろっと舌を出しているナッツちゃん

     

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    カメラにシャーするピー太くん

     

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    ピー太くんは、少しビビリくんです。顔立ちはシャープ、しっぽは長しっぽ。

     

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    ナッツちゃんは、ピー太くんに比べると顔立ちは柔らか。

     

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    どっちかというと、ナッツちゃんがピー太くんを守る感じ。

     

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    手前=ナッツちゃん、奥=ピー太くんへのお問い合わせは、こちらのフォームからご連絡いただければ取り次ぎます。

     

     

    島原のSさん保護のさざえちゃん(シロクロ・メス・2ヶ月半)。3種混合ワクチン1回接種済み、健康状態は良好です。

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    にゃーと鳴いているこの写真でもわかると思いますが、あごチョビです。

     

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    顔立ちは美人さんです。柄は個性的。しっぽは長しっぽ。人慣れしていて、けっこう甘えんぼう。

     

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    長毛というほどではないですが、眉毛もひげも耳毛もふさふさしています。

     

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    お外が気になってつかまり立ち。かわいい。

     

    長崎の譲渡会でだったらすぐにお声掛かりがありそうなさざえちゃんですが、Sさんが島原在住ということで、長崎での譲渡会に参加するのは難しいそうです。おそらく次の県央保健所サポーターズさんの大村浜屋前譲渡会(8月19日)には参加されるはずですので、さざえちゃんが気になる方は、そちらに足を運ばれてみて下さい。また、わたしの方からも取り次げますので、こちらのフォームからご連絡下さい。

     


     

    次の県央保健所サポーターズさんの譲渡会は、8月19日が大村浜屋前(10~16時)、9月2日が諫早公園眼鏡橋前(時間未定)です。

     

    犬班については、おそらく我々さんのブログ「猫と我々」でもたぶん写真付きで報告が上がるのではないかと思われます。

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    今年も配ります(各自治会向け啓発ちらしとポスター)

    昨年度は4月に行なった長崎市内全自治会向け啓発ちらしとポスターの配布、今年度は8月に行なうことになりました。さきほど印刷版下制作と入稿が済んだところです。

     

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    昨年度は、自治会各班回覧用ちらしも、自治会掲示板用ポスターも、同じ「飼えないからって、捨てないで」という内容で制作しましたが、今年度は、ポスターは昨年度と同じ「飼えないからって、捨てないで」、各班回覧用ちらしは「不妊化手術は重要です」(=上写真)と、デザインを分けることにしました。

     

    来週末(8月18日土曜日)には仕上がった印刷物を各自治会必要枚数ごとにまとめる作業を、出島の県民ボランティア活動支援センター5階フリースペースで行ないます(昨年度の作業の様子はこちら)。お手伝いいただける方、歓迎です。詳しくはまた近日中に記事をアップしますね。

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    K町・F町のねこ(3):酒屋さんのねこ

    K町の酒屋さんにいるねこさんたちに会ってきました。3度目の正直。

     

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    これまで2度とも登場していたこのキジシロくんは、べたくん。酒屋さんのねこではないけれど、一番よく出入りしてごはんをもらっているイクメンねこさん。

     

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    べたくんに育てられたのは、このグレーキジのちょきくん。このあとものすごい勢いでお店の隅へダッシュして逃げていきました。ビビリさんのその性格から、「血統書付きのノラ」と呼ばれていました。

     

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    こちらもグレーキジのぱこくん。ちょきくん同様、この酒屋さんの周りにいたのを飼うようになりました。

     

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    ふさふさグレーキジのぐーくんは、おっとり人好き。

     

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    抱っこして写真を撮ってみた。

     

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    こっちの方がイメージ近いかも。

     

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    頭をなでられ「なにすんだよー」。

     

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    家の中にいたのはみみちゃん(シロクロトビ)。酒屋さんのところにやってきてすぐに逃げ出してしまい、19日間探し回って奇跡的にみつかったそうです。そのときにおまじないに使ったのがこちらの色紙。

     

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    いなくなってしまったねこを返すためのおまじないでよく知られている「いなば山」の歌をしたためてそれを掲げたらすぐ戻ってきたそうです。

     

    いなば山の歌……小倉百人一首第十六番「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」(中納言行平)のことで、以前このブログでもご紹介した『猫の民俗学』によると、ほぼ全国的にこの風習についての採集記録があります(同書207~210ページ)。また、そこでも触れられていますが、内田百閒『ノラや』でも、百閒の愛猫ノラが行方不明になったのを戻すまじないがいくつも紹介されていますね。そのうち記事にしてみたいと思います。

     

    ということで、酒屋さんのところのねこは、今は全部で5匹です。つい最近、それまで面倒を見ていたねこたちが亡くなって、すっかりねこたちが入れ替わったそうです。

     

    あと、このきれいなシロクロさんは、らぶちゃんという名前だということがわかりました。

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    ちょうどお店の前にさしかかってお話を伺いだしたところに夕立が来て、結局1時間以上もお邪魔してしまいました。

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    長崎市畜犬取締条例(1957年~1968年)について・その1

    以前、長崎市動物管理センター収容犬について考えたときに「保護・捕獲・引取」について触れました。センターから職員が出向いていって犬を捕獲するにあたっては、「狂犬病予防法」と並んで「長崎市犬取締条例」という法令が関わっている、とそこでは述べましたが、この「長崎市犬取締条例」というのを調べていくと、興味深いことがわかりました。この条例は1968年に制定されますが、それに先だって「長崎市畜犬取締条例」というのが1957年に制定されていて、これは全国初の犬の取締条例だった、ということです。

     

    この「全国初」の条例が、いったいどういう経緯で、なぜ長崎市で制定されたのかについて、県立図書館に行って古新聞をひっくり返していくと、さらに興味深いことがわかってきました。今日から何回かに分けて、この条例をめぐる新聞報道の内容をみていきたいと思います。55年前に定められたこの条例について改めて考えることは、決して無意味ではない、というのが現時点でのわたしの印象です。

     

    畜犬取締条例の本文については、まだ原文に当たることができていませんが、新聞報道を見ていけば、おおよその内容は推測できます。一言で言ってしまえば「飼い犬は、ちゃんとつないでおきなさい」という内容です。今現在であれば、ほとんど常識の範疇に属するこのマナー(とはいえ、全員がそれを徹底できているわけではないから、迷子犬も生まれてくるわけで、そこは以前の記事につながっていきます)ですが、「犬」を「ねこ」に置き換えてみるとどうなるか。「飼い猫は、ちゃんと室内で飼いなさい」となると、これはまだまだ浸透したとは言い難い飼育マナーになると思います

    そんなわけで、この条例について見ていくときに、「犬」を「ねこ」に置き換えるとどうなるか、というのを常に念頭に置きながら考えていってみたいと思います。

     


     

    さて、前置きが長くなりました。この条例をめぐる最初期の報道は、1957年3月19日の『長崎日日新聞』6面の記事「全国初の畜犬取締り条例」です。

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    全国初の畜犬取締り条例 五月からお目見得|市議会総務委 「都市計画税」も承認

    【長崎市】長崎市が新年度から実施する予定で条例化を急いでいた〝都市計画税条例〟と全国初の〝畜犬取締条例〟は、十八日開かれた総務委員会で承認され、本会議を通過することはほぼ確実となつた。これで長崎市民で固定資産所有者は新しく都市計画税が、また犬の飼育者は放し飼い禁止の義務が新たに課せられることになる。

    (中略)

    畜犬取締条例は、各家庭で飼つている犬を対象にした全国でも初めての条例で、観光都市の名に恥じないよう市街地を美化し環境衛生の向上をはかることが条例制定の主な目的となつている。

    したがつて飼育者はこれまでのような勝手な放し飼いを禁止されるだけでなく、もし義務を怠つた場合は三十日未満の拘留、または千円以下の科料が科せられることになる。なお実施は五月からの予定。

    『長崎日日新聞』1957年3月19日

     

    (1) 飼い主に放し飼い禁止が「義務」づけられ、それに違反した場合は罰則が科せられること、(2) 制定の目的は市街地美化・環境衛生向上であったこと、がわかります。現行の「長崎市犬取締条例」でも、飼い犬の繋留は飼い主の義務であり、違反すると罰金に処せられます(拘留されることはありません)。また現行条例の目的は「市民生活の安全及び公衆衛生の向上」となっていますから、大きなくくりとしては「社会において飼い主が身につけるべきモラルの向上」という点では、55年前から一貫していることになります。

     

     

    1957年3月18日の総務委員会で承認された条例案は、3月29日の定例市議会本会議にかけられ、成立します。

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    畜犬取締条例を可決 きのうの長崎市議会

    長崎市の三月定例市議会十九日目の二十九日は、午前十一時十分から本会議を開いて委員長報告に入り、波乱の末全国初の市畜犬取締条例を原案通り可決したほか、市児童科学館条例、三十二年度水道事業会計予算など二十三議案を可決、国鉄長崎-諫早間平坦線親切の調査ならびに実現促進に関する犬など四件を継続審議することに決定した。まず福地教育厚生委員長が畜犬取締条例の審査結果について「法的に規制されない猛犬を取締つて環境衛生の向上と市内の美化を図り、市民の福祉増進を図る見地から原案を承認した」と報告、これをめぐつて長田、西崎、町田、岡本、荒木、江頭の各議員から活発な質疑討論が展開されたが、結局賛成者多数で原案を可決した。(以下略)

    『長崎日日新聞』1957年3月30日

     

    19日の記事では「本会議を通過することはほぼ確実」と書かれていたわりには、「波乱の末」とか「結局賛成者多数で」とか、どうやら一悶着あったことが推測されます。これについてはまたあとあと見ていくことにして、条例案可決後のメディア報道を引き続き紹介していきましょう。

     

     

    いよいよ五月から 長崎の畜犬取締条例実施

    犬の放し飼いを規制した長崎市の畜犬取締条例は、いよいよ五月から実施されることになり、愛犬家には多少の不安を与えているが、長崎市では八日から市内十二カ所で畜犬取締条例の説明会を開き、条例の趣旨を愛犬家に徹底させることになつた。この説明会は八日勝山小、九日小島小、十一日伊良林小、十二日片淵中、十五日戸町小、十六日稲佐小、十七日城山小、十八日山里小、十九日大浦公民館、二十二日飽ノ浦公民館、二十三日佐古小、二十四日銭座小で毎日午後七時から開き、映画〝わが輩は犬である〟やスライド〝犬の飼い方と狂犬病〟を使つて条例を分りやすく説明する

    『長崎日日新聞』1957年4月6日

     

    この記事からは、長崎市は思った以上に本腰を入れて、飼い主のマナー養成に力を入れようとしていることがわかります。「午後七時から」という時間を考えると、ターゲットとなっているのは一家の主人(サザエさんでいうところの波平)であるように思われますし、市の担当職員はこの月は毎日残業続きだったであろうことも推測されます。

     

    説明会が開催される会場が、市内中心部に偏っているように思われるかもしれませんが、これはまだ長崎市が周辺町村と合併する前だったからです。北は滑石・川平まで、東は日見まで、西は福田・柿泊まで、南は深堀まで、南東は愛宕・唐八景まで。現在の4分の1強しかありません。いま街を歩いてみて「古い家がけっこう建て詰まっているなあ」という印象を受ける場所にほぼ相当すると考えていいでしょう。

    ※その後、茂木町(田上から茂木・太田尾・千々)および式見村編入が1962年、東長崎町(矢上・古賀・戸石)編入が1963年、三重村(滑石トンネルから畝刈・三重・樫山)と旧時津町横尾地区の編入が1973年、そして2005~2006年にかけて外海・琴海、香焼・伊王島・高島・野母崎・三和を編入して、現在の長崎市になります。

     

    では愛犬家の感じた「多少の不安」とはなんであるか。少し長くなりますが、次回『長崎民友新聞』1957年5月1日5面・6面の記事を通して詳しく見ていこうと思います。

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    近況報告(あじさいちゃん→くぅちゃん)

    6月3日のR&G公会堂前譲渡会で里親さまが決まった、M町地域ねこ現場出身のあじさいちゃん→くぅちゃんの写真が里親さまからNさんのもとへ届きました。

     

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    まだ3ヶ月半か4ヶ月になるくらいですが、しっかりした美人さんになりましたね。「写真が撮れないくらい元気に走り回っている」そうです。

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