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ふみがワクチン打ちました ~ねこの病気とワクチン~

このところ忙しくしていて、記事にするのが1週間以上も遅れてしまいましたが、先週の火曜日(12/7)に、ふみは3種混合ワクチンを打ちました。猫用ビルバゲンというやつで、猫カリシウィルス感染症、猫ウィルス性鼻気管炎、猫汎白血球減少症の予防ワクチンです。5,250円なり。

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ふ:ちくんとされました。

猫カリシウィルス(FCV)感染症は、症状としては猫風邪の一種になります。発熱やくしゃみ、鼻水、よだれなどが初期症状で、重くなると口内炎や肺炎につながります。感染力は比較的強く、風邪引きねこの鼻水やよだれに直接触れて感染するほか、くしゃみでの空気感染、あるいは人間が媒介者となって感染させることもあります。人間が外で風邪引き猫に出会ってくしゃみが体や服につき、そのまま室内飼いのねこにさわることでもうつる、ということになりますね。

猫ウィルス性鼻気管炎(FVR)も、症状としては猫風邪の一種で、ヘルペスウィルスによる鼻水、くしゃみ、咳、発熱などが主症状のほか、目やにを伴う角膜炎や結膜炎など目の炎症を併発することもあります。また、重くなると肺炎を起こします。やはり鼻水やよだれ、くしゃみで感染するため、注意が必要です。

どちらの猫風邪も、もちろん肺炎などが重篤化すれば死に至ることもありますが、十分な栄養と体力を持つ室内飼いの成猫であれば、そこまで怖ろしい病気ではありません。人間でも、風邪をこじらせて肺炎や脳炎を併発すれば死ぬこともあり得ますが、普通は数日~1週間も養生すれば徐々に回復するのに似ています。

一方、猫汎白血球減少症(FPL、猫パルボ)はこの2つとは異なり、劇症化するケースが高い「怖ろしい病気」になります。パルボウィルス自体が消化器系を冒すため、嘔吐や下痢による脱水症状をおこすほか、白血球の急激な減少をもたらすために、他の細菌やウィルスに対する抵抗力・免疫力も失って、合併症をおこします。子ねこであれば24時間以内に命を落とすことも稀ではありません。感染経路としては、感染猫から排出された糞便・尿・鼻水・嘔吐物に含まれるパルボウィルスの経口感染になりますが、ウィルスの生命力が非常に強い(自然界で1年以上も生存可能)ことから、ウィルスを含む土を踏んだ靴から屋内に入り、人間の手足や衣服を経由して飼いねこにうつるケースも少なくありません。

この猫パルボウィルスについては、以前にも記事にしたように、殺菌力の強い消毒薬で外から帰るたびに衣服や靴・手指を消毒するなどの対策を怠らないようにするとともに、定期的なワクチン接種を飼いねこに施すことで防ぐほかはありません。


今回ふみが打ったのは、この3種混合ワクチンになりますが、このほかねこの予防ワクチンとしては4種、5種、7種があります。

4種混合は、上の3つに加えて、猫白血病ウィルス感染症を予防します。猫白血病ウィルス(FeLV)感染症は、感染猫の唾液に含まれるウィルスを、毛づくろいや喧嘩による咬み傷などによって体内に取り込んでしまうことで起こる病気で、貧血症状などを起こすほか、白血球減少による免疫力の低下によりさまざまな病気にかかりやすくなります。いわゆる「ねこのウィルスの血液検査」で判定される2つのウィルス=FeLV(猫白血病ウィルス)&FIV(猫免疫不全ウィルス、いわゆる猫エイズウィルス)のうちのひとつですね。FeLV・FIVについては、もうちょっとあとでまた述べることにします。

5種混合は、上の4つに加えて、人畜共通感染症(要は、ひとにもねこにもうつる病気)であるクラミジア感染症を予防します。症状は、黄緑色の目やにを伴う結膜炎のほか、涙目・くしゃみ・鼻水・せきなどで、猫カリシや猫鼻気管炎の「猫風邪」と同じような症状と言えます。ひとにうつることは稀ですが、うつった場合は似たような結膜炎症状を示すということです。

7種混合は、上の5つに加えて、対応する猫カリシウィルスの種類が2つ増えます。

つい先日、長崎猫の会.とらきちさんもワクチンのことを記事にされていますが、4種と5種のあいだで、ねこにかける体力的な負担に大きな差があるようです(とらきちさんのほか、Yahoo! 知恵袋にもこんな質問&回答があったりします)。クリーンな環境で暮らす完全室内飼いのねこであれば3種でほぼ十分だろう、と、かかりつけの平野町ペットクリニックの先生もおっしゃっていましたし、よんどころない事情で外飼い・内外飼いを余儀なくされている場合でも、4種混合が必要十分、といったところなのかもしれません(……もちろん、かかりつけの獣医師さんによっては、異なる判断をされることもありえますし、さるねこ父的にこの記事でなにかを保証したり責任を負えるわけではありませんので、念のため)。


それから、FeLV(猫白血病ウィルス)とFIV(猫エイズウィルス)についてです。ペットショップで買ってくるのではない、お外にいたりして感染症についてクリーンかどうかが定かではないねこ(あるいはそうした母ねこが産んだ子ねこ)を新しく飼い始めるにあたっては、ウィルス感染していないかどうかの血液検査(ウィルス検査)を受けることを強くお薦めします。

保健所・センターに持ち込まれたねこを引き出して保護し、里親さんさがしをされるボランティア団体の方々は、保護ねこの体力が確保でき次第、ほぼ間違いなくこのウィルス検査をされます(たとえば長崎猫の会.さん長崎わんにゃん会さん長崎 Life of Animal さんの記事をご覧ください)。それは、この2つのウィルスの一方または両方を持っている(陽性である)ねこは、いつそのウィルスが顕在化して猫白血病なり猫エイズなりを発症するかわからず、発症した場合は免疫力が低下して最悪の場合短期間で命を落とすことがわかっているからです。また、FeLV(猫白血病ウィルス)は上に述べたように唾液感染するほか、FIV(猫エイズウィルス)は交尾や喧嘩をきっかけとした唾液・血液などの体液によって感染するため、複数頭飼育の場合には原則隔離する必要があることも理由に挙げられます。逆に、発症前にインターフェロンの投与やできるだけストレスを与えないなどの適切なケアを行なえば、発症をできるだけ遅らせることも可能だからでもあります。

ウィルス検査は、FeLVについては抗原検査(つまり、そのウィルスそのものが血液中に含まれているかどうかの検査)、FIVについて抗体検査(つまり、そのウィルスに対して抵抗するための物質が含まれているかどうかの検査)になります。FeLVの場合は、感染初期などウィルスが血液中に一定量含まれない段階では判断がつかない場合があり、FIVの場合は、子ねこが母ねこのおなかの中にいるときに母ねこから抗体をもらう(「移行抗体」といいます)ことによって、ウィルスはもらっていないのに偽の陽性反応を示すこともあります。そのほかにも、血液の検査だけではなんとも判断がつかない場合があるため、本当に確実にFeLV・FIVの感染の有無を調べるためには、一定の期間をおいた複数回のウィルス検査(血液検査)を行なうか、別に「遺伝子検査」によってウィルス遺伝子DNAの定量検査を行なう必要があります。

保護活動をされている方は、何度経験してもこのウィルス検査の結果を聞くまでのドキドキ(血液検査の場合、だいたい15~30分は待つ必要があります)には慣れない、とよくおっしゃいます。そして、+反応(陽性反応)が出たときのショックも決して慣れることはない、とも。うちのカンナもFIVキャリアで、2度目のウィルス検査で移行抗体ではなくキャリアであることが確定したときの脱力感はよく覚えています。

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カ:でも、ぼくは元気ですが。

──そだね。キャリアであるからといってすぐに、余命がいくばくもない、ってことではありません。発症するまでにはある程度時間がかかります。病気をさせず、ストレスもかけないで過ごさせることで、その時間はその子の寿命より長くなること=つまり、発症しないまま天寿を全うすることだってあります。発症したとしても、病気の進行をできるだけ遅らせる手立てがないわけではない。

 

と、自分にも言い聞かせつつ、この記事はいったん締めくくろうと思います。ちょびっと硬くて重たい記事なので、最後はふみとカンナのおちゃらけた写真など、お口直しにどうぞ。

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ふ:あ~、気持ちいいでしゅねー。

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ふ:……なんでしゅか、父ちゃん。

 

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カ:ストーブがついていると鼻が乾くのだ。

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カ:え、撮ってたの?

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Comment

カンナちゃん~♪
有り難うございます。
ぼりゅーみーな猫さんって見てるだけで癒されますね!
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