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動物遺棄防止のための啓発ちらしができました

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「長崎県動物愛護推進協議会」という組織があります。熊本市動物愛護センターの松崎所長をお招きして開催された講演会の記事で少しだけ触れたことがありますが、長崎県県民生活部生活衛生課が主管となって、動物愛護の普及啓発・定着を図ることなどを目的に、2010年7月に設置されたものです。こちらのPDF資料に立ち上げ時の目的などが記されています。

 

平成22~23年度(2010~11年度)は、先行モデル地区として長崎・西彼・県央・県南の4つの支部が作られ、長崎市動物管理センター(長崎市)・西彼保健所(長与町・時津町・西海市)・県央保健所(諫早市・大村市・東彼杵町・川棚町・波佐見町)・県南保健所(島原市・雲仙市・南島原市)がそれぞれ中心となって、行政・獣医師会・動物ボランティアなどが集まり、動物の愛護及び管理に関する法律の主旨に基づく各種の活動を行ない始めています。大村のボズさんが呼びかけて立ち上がった「長崎県央動物会議」もその一環ですし、長崎支部では長崎猫の会.のとらきちさん長崎 Life of Animal の愛ぽんさんがボランティア委員となって支部会議に参加されています(cf. 記事1 | 記事2)。

 

さて、ここからが本題です。今年の年明けぐらいから、動物遺棄や虐待防止のためのキャンペーン活動をやりたいね、という話がとらきちさんの呼びかけで具体的に動き始めました(話自体はもっとずいぶん前からありましたが)。最初は、捨て猫・捨て犬の多い場所をターゲットにして「パトロール」をボランティア中心で行ない、それをTVなどのマスメディアに取材してもらって広報することで、間接的に動物遺棄を抑止する、という話だったのですが、それでは報道されてしまったらすぐに忘れられて終わりになってしまう。もっと継続的に市民の方々に働きかけはできないだろうか、と、愛護推進協議会の支部会議やねこ会議で行政(長崎県・長崎市)やボランティアが話し合うなかで、「せっかくだったら、愛護推進協議会の事業として行ない、行政とボランティアが協力しながら、行政ルートを使って広範囲に動物愛護意識の啓発キャンペーン活動を行ないましょう」というふうに話がふくらんできました。具体的には、自治会掲示板と自治会回覧を使ったキャンペーンになります。

 

以前、熊本市動物愛護センターの松崎所長の講演会の紹介記事のなかで、熊本市動物愛護推進協議会が行なう活動を評して、わたしはこんなふうに書いています。

上の例に挙がった「迷子札100%運動」キャンペーンで考えてみます。せいぜい10~20名で活動する個々のボランティア団体がそれを訴えても、訴求力に限界があります。ボランティアというのは「狭く深く」は得意だけれども、「広く浅く」は苦手です。たとえば3,000枚のポスターを市内に貼ることのできるボランティア団体はおそらく存在しないでしょう。それは「行政」の力を借りる必要がある。愛護センターが市当局と掛け合って、市内の掲示板や公共施設、その他集客施設に掲示を依頼しなければ、到底なしえないことです。予防注射に訪れた飼い主に名刺カードを渡すには、そりゃあ獣医師会が全面的にバックアップするのが最も確実かつ効率的です。もちろん、ボランティアさんが先頭に立って、センターと協力しながら行なうのであろう譲渡会で、揃いのシャツを着て応対することは、視覚的にとても絵になるから、たとえばマスコミの取材なども受けやすい。そういった二重三重の相乗効果を実現するには、団体横断的な協議会が中心となって進めるのが一番いい。

ボランティアがどんなに熱心に取り組んでも「狭く深く」であって「広く浅く」にはならない。「簡単にいぬやねこを捨てたりしないで下さいね」と10~20名のボランティアがしゃかりきになって譲渡会やブログで呼びかけても、たかが知れている。TVのローカルニュースで取り上げられれば、確かに「広く」目には止まるけれども、次のニュースに移ったらもうその内容のほとんどはひとびとの意識には残らない。

 

一方、自治会掲示板は、長崎市内に約2,700あります。一度そこに掲示されたポスターはそう簡単には入れ替わらない。普通の市民意識としては「うちの周りに、そんな掲示板あったっけ?」が実際のところだとしても、市内2,700ヶ所に同じポスターが貼り出されれば、それなりに潜在抑止力にはなるだろう。また、自治会回覧は、長崎市内約14,000班で毎月回されています。いろんなお知らせに紛れるとしても、ほとんど目を通さずに次に回されるとしても、夕方のローカルニュースよりは視聴率・視聴質の面でたぶん効果的です──「啓発」という部分では。

 

この自治会ルートを利用するには、行政が活動に関わることが不可欠です。他方、予算の問題などがからんで、行政はそう簡単にちらしやポスターにお金は出せない。そのあたりの融通が利くのはボランティア団体です。ということで、両方が参加する「動物愛護推進協議会」という枠組みは、今回の啓発キャンペーン活動にとってはまことに都合がよい、ということになります。

 

そんなこんなで、長崎県・長崎市・長崎の動物ボランティア団体が協力して4月~5月にしかけることになった一連の動物愛護意識の啓発キャンペーンのトップを切ってでき上がってきたのが、冒頭のちらしです。

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キャンペーンの実施主体は「長崎県動物愛護推進協議会長崎支部」で、加えて長崎市と長崎県が名前を連ねます(本当はここに「長崎県警察本部」にも入っていただきたかったのですが、今年は残念ながら見送りとなりました。来年がんばろう)。ちらし・ポスターのデザイン・制作はオフィスさるねこで、2010年10月に京都市で作成された「動物遺棄防止ポスター」を参考にしています(リンク先から実際のポスターの見本PDFに飛べますが、なかなかインパクト大です。京都市とともに、京都府警察本部の名前が入っているところがスゴイ)。使用されているねこの写真は長崎猫さんの撮影になります。制作費用は長崎猫の会.さんと、昨年7月に『犬と猫と人間と』ながさき自主上映会を開催したときにいただいた寄付金から出資されました。そして、ちらし裏面では「長崎市動物管理センターからのお願い」として、次の5項目を市民の方々に呼びかけています。

  1. 飼えないときには「新たな飼い主探し」の努力を!
  2. 増やさないために「避妊・去勢手術」を!
  3. センターに引き取られた犬の約50%・猫の約94%は「殺処分」
  4. 捨てられた犬や猫の多くは命を落とします
  5. 動物の遺棄・虐待は「犯罪」です!

4月の後半に、ポスターとともに長崎市内全自治会(約1,000)に配布の予定です。また、長崎市動物管理センターの窓口でも希望される方には頒布できるように、現在準備中です。

 

ちらし1枚、ポスター1枚で、なにかが劇的に変わるということはないでしょう。でも、そこから何かが芽生えて、いつか実を結ぶかもしれない。「啓発」というのは息が長い活動になります。あまり上から押しつけたって効果はない。でも、30年前だったらあり得なかった「ゴミの分別」や「公共施設の禁煙」が今ではほぼあたりまえになってきているのだから、「動物の遺棄や虐待をなくすこと」もいつか「あたりまえ」にできるのだ、と思います。

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